瞳の奥に写るもの

瞳の奥に写るもの

どんな思いが潜んでいるかは、風だけが知っている。
どんな強い風も、いつかは収まる。
それはまるで、人間の感情のようだ。
強く、激しく吹き荒れることもあれば、
穏やかに、ただ時間だけが過ぎていくこともある。

けれど風が止んだあとに、必ず残るものがある。
それは静けさではなく、心の底に積もる微かな余韻。
涙のように透明で、記憶のように儚い。
けれど確かに、それは生きた証のように、そこに息づいている。

About The Author

ooxo
Follow :